くらしとお金のメール相談

7年2倍株の見つけ方

  • HOME »
  • 7年2倍株の見つけ方

私は、成長株を長期に保有することこそ、会社の成長に役立ち、個人投資家の利益につながる、株式投資の王道と考えています。では、どうしたら堅実に成長する会社、株主を大切にする会社を見つけることができるのだろうか、と思っていたところ、1冊の本に出会いました。「伝説のファンドマネージャー&プロ経営者が教える、1%の人が知っている99%勝てる株を見つける本」(山本潤、皆木和義著、かんき出版)と、タイトルは、ちょっと怪しげでしたが、読んでみると、とても納得できました。

私は、この本にとても感銘を受けて、この本を土台にして、7年間2倍株診断を「確立」しました。というより、肝心な部分が、この本からの拝借です。多くをつまみ食いし、それに味付けを加えた、という感じです。

この本では、99%勝てる株を、5つのステップと6つの手順で、11のシンプルな計算で判定するというものです。

まず、7年間2倍株診断で一番重要視しているが「堅実度」です。その判断基準は、この本で紹介している5つのステップの内、以下の3つのステップと、現在の配当利回りです。

<1>高い収益を生み出す力がある会社かどうか

この本では「営業費用売上比率が1.15以上か」で判定します(この本のステップ1)。売上を営業費用で割った値です。売上÷(売上-営業利益)です。日本の上場企業の平均は1.05~1.1。1.15以上は上場企業の2割にあたります。そこで、7年間2倍株診断では、1.15以上を◎、1.1以上を〇としました。

<2>高い割合で収益を株主に還元しているかどうか、過去、売り上げが伸び続けているかどうか 

この本では「配当性向5割以上か」で判定します。また「5割以上でなくても、売り上げが、過去伸び続けて入れはOK」です(この本のステップ2と3)。日本の上場企業の平均は、30%程度。そこで7年間2倍株診断では、50%以上なら◎、30%以上なら〇。また、30%以下でも過去4年間連続して売り上げが伸びていれば、OKとします。(*)配当性向とは、例えば10億円の純利益の内、5億円を配当金に回していれば、配当性向50%です。

<3>配当利回りは何%か

この本には、配当利回りで判定するステップはありませんが、7年間2倍株診断では、判定材料に加えました。わかりやすい数値だからです。配当利回りとは、1,000円の株価で50円の配当なら5%です。現在の株価が割安かどうかがわかりますし、株主を重要視しているかどうかの判定にもなります。上場企業の平均配当利回りは1.6%です。診断では、5%以上を◎、3%以上を〇としました。

上記の3ポイントで、大半で◎となった銘柄を堅実な7年間2倍株しました。

7年後に株価は何倍になっているか

次は、7年2倍株診断の冒険的な診断方法について説明します。

この本には、7年後に株価が何倍になるというものでなく、株価は、どこまで上昇する可能性があるのかという上値目途(上昇余地)を計算する6つの手順として紹介しています。

この6つの手順、たいへん難しいのですが、大雑把に説明します。手順➂まででROE(自己資本利益率)を計算します。手順④で、ROEの割合に応じた7年後の配当総額を推計します。ROE 10%未満なら現在の配当総額の1.5倍、15%未満なら2倍、20%未満なら3倍、20%以上なら4倍です。これは、たとえば20%なら1.2を7年間繰り返すと4倍になるからです。

手順⑤で、7年後の配当総額を現在の時価総額で割ると、将来の配当利回りが何%かが計算できます(といっても計算過程の数値であって予測値ではありません)。

そして手順➅では、将来の配当利回りを現在の上場企業の平均配当利回り1.6%で割ります。求められた倍数が、7年後に株価が上昇する上値目途になります。上値目途が6ですと、7年後には株価が6倍になる可能性があるというものです。なぜ、そうした関係性が生まれるか、それは「企業が成熟すると平均化する、という傾向があるから」と説明しています。なぜ、たとえば配当利回りが6倍という上値目途が求められると、株価が6倍になるかというと、会社が成熟すると配当利回りも平均の1.6%に低下しますが、配当総額は6倍に膨張しています。つまり、それは株価が膨張したから配当利回りが低下したという、「理屈」によります。この理屈、私は理解できるまで、しばらく時間がかかりました。

さて、私は、この本の手順➅で求められた上値目途を求める計算式で、7年前の財務諸表から計算してみました。すると、上値目途の低い数値では、ほぼ現在の株価に連動しますが、上値目途の大きな数値では、株価が6倍、10倍になってしまいました。そこで、大きな上値目途の数値では、小さくなる「補正値」をかませました。すると、今の株価とほぼ一致したのです。補正値をかませた上値目途の計算式ならば、7年後の株価を予想できると思ったのです。この補正値をかませた上値目途を7年間2倍株診断の計算式としました。

補正値は、上値目途0~1なら➡補正値1を掛ける、上値目途1~1.5なら➡補正値0.8を掛ける、1.5~2➡0.7、2~2.5➡0.6、2.5~3➡0.4、4以上➡0.35、8以上➡0.3、15以上➡0.25、30以上➡0.2、50以上➡0.1

さて、7年前の日経平均は13,000円程度、現在は22,000円程度と、ほぼ2倍になっています。今後の日経平均がどのくらいになるかわかりませんが、この診断方法では、株価上昇の可能性の高い銘柄をみつけることができ、7年前の財務諸表から推計し、それが何倍になるか、 もちろん診断どおりの結果になっていると言い切れるものではありませんが 、目途を推計できたと思っています。成長株の発見に役立つ診断だと思っています。皆様の資産形成に少しでもお役に立てれば幸いです。

7年間2倍株診断承ります。各種お問合せも

あなたが診断して欲しい銘柄がありましたら、メールでご依頼ください。診断は無料です。診断結果はこのサイトで紹介させていただきますのでご了承ください。もちろんご依頼いただいた方のプライバシーは一切公表いたしません。また、お問合せ、ご依頼は、実名でなく、ニックネームでお願いいたします。

メールアドレス

lifeone8@gmail.com 

lifeone8@gmail.com TEL 080-6686-2525 7:00~18:00

PAGETOP
Copyright © ニコニコFP相談室 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.